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レビュー

【ネタバレ】公開初日!劇場版フリクリプログレ感想!

2000年に発表されて、今も熱狂的なファンを持つフリクリ。
演出、脚本、作画、音楽とアニメに必要な要素を全部突っ込んで、ごちゃ混ぜにしたのに、それが絶妙なバランスで成立しているという稀有な作品でした。

今回は18年ぶりの新作。
こりゃあ、見ないわけにはいかねぇな!!

公開初日に見てきたので、さっそく感想書きます。
ちょろっと、ネタバレしてるところもあるので注意!

 

主役声優交代

フリクリといえば、新谷真弓さんの怪演が見どころのひとつであるわけですが、、、
フリクリオルタナから変わって、主役のハルハ・ラハルを演じるのは林原めぐみさん。

主人公の声優変更って不安になるところだけど。
めぐ姉様となれば話は別。
逆にどう演じるのか興味が湧いてくる。

結論から言うと、全然気になりませんでした。
ちょっと違和感もあったけど、後半は完全に忘れてた。
雰囲気寄せてきてたなぁ。

 

ストーリー

フリクリって、ストーリーよりもノリ重視みたいなところがあって、あえて細かい説明をしてくれません。
1回見ただけじゃよくわからねぇ!

だからなんとなーく、ふわっと見るのがいいよ!

時系列としてはOVA版その後のお話。
なんと、カンチやあのリッケンバッカーも久々に登場!
前作を知っていればニヤリとできますが、ストーリーを左右するほどでもないので知らなくても大丈夫です。

 

作画演出

1話冒頭がすごい。
むちゃくちゃ気合入ってるなぁっていうのが画面から伝わってきます。
パンフレットによると西尾鉄也さんが原画。さすが。

他にも、空中戦、爆発、アクションなど見せ場は多いです。

特に5話はかなり攻めた演出になっています。
ジブリのかぐや姫みたいな感じ。

懐かしの漫画コーナーもありました。
今回は少女漫画風。

こういう本気の遊びみたいなのもフリクリの魅力やね!

 

劇中曲はピロウズ


フリクリといえば、ピロウズは外せんでしょう。
ギターのリフと山中さわおさんの声が聞こえてきた瞬間、一気に世界に引き込まれます。
あいかわらず、いい味出してますぜ!

個人的に好きな曲「MY FOOT」「サードアイ」が聞けてのもよかったなぁ!

主題歌「Spiky seeds」は映画のために書き下ろされたもの。
イメージにぴったり。

進化しないまま
僕ら原点回帰の真っ最中
曖昧さが武器のホラ吹き
reborn to spiky seeds

まとめ

OVA版フリクリは鶴巻監督の趣味が全開にほとばしっていて、そこにある種の狂気的なものが宿っていた気がします。
今回の劇場版は6話構成でそれぞれ監督が違う。
その分、個人的な主張は薄れてるんだけど、それぞれの監督が独自に解釈したフリクリ感が出ていて、そこがおもしろい。

俺だったら、こういうフリクリを作るぜ!みたいな。

オリジナルを超えられたかっていうと、賛否両論あるんだろうけど。
そういう議論を巻き起こしてしまうのもまた作品の魅力だと思うわけで。

「変わらないものがあるから、私は変われるんだ」

劇中に出てくるセリフです。
この映画も変わらないもの、変わったものを感じながら楽しんでもらいたい。

で、興味が湧いたらぜひ、原点であるOVA版も見て欲しいっす!