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大阪(田舎暮らし)

【レシピ付き】自作の石窯で本格ピザ作りに挑戦してみて田舎暮らしの可能性を感じまくった!

突然ですが、そこのあなた。

「ピザと言えば電話して30分以内に配達してくれるのが当たり前」と思ってませんか?

そんなんは都会だけの話。
日本全国配達してもらえない地域はけっこう多いんです。
ボクの実家も駅前のピザ屋から離れすぎていて、いくらお願いしても配達してもらえませんでした。

金払う言うてんねんからガタガタ言わんと持ってこいやーと思ってましたが、30歳を過ぎた男がこんなことでキレるのもカッコ悪い。
ここは大人として、紳士的にピザ不配達問題を解決してみせましょう。

ということで、ボクの導きだした画期的なアイデアは次の通り。

「配達してくれないのなら、自分で作ればいいじゃない!」

そうです。
来ないのなら自分で作る。
シンプルでベストな結論に至ったのでした。

0:ピザを作るのに必要なもの

冷凍ピザを買ってきて、家でチンすればすぐに食べられます。

でもそれじゃあ、おもしろうない。
どーせやるなら、徹底的にこだわって作ろうや!
というわけで、なるべくありものに頼らないで本格ピザの完成を目指します。

まずは材料。大きく分けて2つ。

  • 生地に使う粉
  • 生地に載せる具

たったこれだけです。

そして、ピザを焼くために最重要になるのが窯。
いくら最良の材料を用意できたとしても、オーブンで焼いたものをピザと呼びたくない!

というわけで窯も作りました。庭に。

義弟作「ピザ窯1号」 

これで必要なものはすべてそろいました。

いよいよピザ作りの開始です。

 

1:ピザ生地を作る

ピザを作る上で重要な要素となるのが生地。

色んな種類がありますが、今回の目標は
ナポリピッツァみたいな薄い生地。

おいしいピザは生地までうまいので手が抜けません。

材料を計量する

  • 強力粉 400g
  • 薄力粉 80g
  • ドライイースト 8g
  • 塩 10g
  • オリーブオイル 20g
  • ぬるま湯 250g

強力粉だけだと食感が重くなりがち。

生地に歯切れの良さを出すために薄力粉を追加!

六角人
六角人
イースト菌の活動を促すためには、冷水ではな人肌ぐらいのぬるま湯!
パンみたいな弾力のある生地が好みの人は牛乳とか玉子を入れるのもありです。

 

ひたすらこねる

まず、オリーブオイルとぬるま湯以外の材料をボールに入れて軽く混ぜ合わせます。

先に水分を入れちゃうとダマになってめんどくさいので。
粉類が均等に混ざったら、残りの材料を投入。
全体がひとつの固まりになるまで混ぜ合わせていきます。

これぐらいの固まりになったら次の段階。

生地玉を持ち上げて、ボールに叩き付けてください。
容赦なく。思いっきり。近所迷惑にならない程度に。
そして生地が伸びたら折り畳むようにして丸める。

叩き付ける▶︎伸びる▶︎折り畳む

(繰り返し)

この作業をだいたい15分ぐらい。

六角人
六角人
めっちゃしんどいけど、これをサボったら粘りやコシのない残念な生地になってまうで!

生地の表面がなめらかになってきたら完成です。

端っこの部分をつまんで引っ張ってみて、薄く幕が張るぐらいに伸びれば合格。

 

生地を寝かせる

イースト菌を発酵させるために生地を寝かせます。

生地は乾燥が大敵なんで、濡れ布巾をかけて、さらにラップをしてください。

常温でだいたい2時間ぐらい。
イースト菌は30℃前後で活動が活性化するので夏場はちょうどいい感じ。

冬場はもうちょっと発酵時間とってもいいかもしれません。

 

2:ピザに乗せる具を作る

発酵時間の間に具材の準備をやっておきます。
駅前のスーパーで買えるものばかり。

六角人
六角人
メインデッシュはナポリピッツァの王道「マルゲリータ」やで!

焼いて食べられるものならだいたい大丈夫なんで、冷蔵庫の余り物なんかも思い切って使ってみてもおもしろいです。

 

トマトソースを作ってみよう!

マルゲリータに使うトマトソースも自作します。
材料はこちら。

  •  ホールトマト缶詰(400g) 1缶
  • ニンニク 1片
  • オリーブオイル 25g
  • 塩 少々
  • ブラックペッパー 少々

まずは鍋に入れたオリーブオイルにみじん切りにしたニンニクを入れ、弱火で炒めます。

油が温まって泡が出てきます。
強火でやるとこげてしまうので、じっくり焦らず。

ニンニクのいい香りがしてきたらホールトマトを投入。

火力を中火にして、トマトをヘラでつぶしながら混ぜます。

煮立ってきてもそのままで、ちょこちょこ混ぜながら10分ぐらい煮詰めましょう。
塩で味を整えつつ、ブラックペッパーで少しだけスパイシーさをプラスしてみました。

沸騰してから10分煮詰めたものがこちら。
火を消してあら熱が取れるまで放置しておきましょう。

 

3:ピザ生地を分割する

さて、2時間おいた生地がこちら。

2倍ぐらいの大きさになっていれば十分発酵できています。

生地の真ん中に指を突っ込んでみて、穴が塞がらなければコシもしっかりしている証拠。

この状態になったらあとは分割するだけです。
今回は薄めの生地にするので100gずつ計って丸めていきます。

スケッパーあると便利なんですが、普通の家にはあるはずがないっすよね。

売り物にするわけでもないので、だいたい同じ大きさになっていれば大丈夫です。

100gが7玉と小さめの玉が1つできました。
焼く前に乾燥するといけないので、再び濡れ布巾をかけて休ませます。

生地は発酵すればするほどいいっちゅうもんでもない。

六角人
六角人
やりすぎると生地がスカスカになったりするので注意!
すぐに焼かない場合は丸めたら冷蔵庫に入れておきましょう。

 

4:窯に火をつける

さあ、あとは焼くだけ!
自作石窯の出番です。

ガスや電気ではなく、薪を使います。
燃料に使えそうな木は裏山にいっぱい転がっているので、使い放題。

種火作り。細い木に新聞紙を混ぜて着火!

細い木が燃えだしたら、薪をガンガン焼べていきます。
めっちゃ煙出ますが、田舎なもんで苦情はいっさいありません。

これを東京でやろうと思えば、消防署への届けでとかめっちゃめんどくさいんやろうなぁ。

温度計なんかついていないので、火力は感覚が頼り。
目安としては、ちょうどいい温度になってくると黒い煙が出なくなって白っぽくなってきます。

直接触れなくても計れる赤外線温度計が2,000円ぐらいで売ってました。
これがあれば窯内の温度がより正確に分かるはず。

ちなみに、ピザを焼くための理想的な温度は400℃ぐらいだそうです。

 

4:成形からトッピング

ピザ生地を広げて具材を置いてきます。
生地玉を伸ばす時はめん棒を使うと均一に広がりますが、手で伸ばしてもかまいません。

むしろ、手で伸ばす方がピッツァ職人の中でも正式なやり方とされています。
しっかりとした粘りとコシのある生地になっていれば多少引っ張っても破れることはないので、挑戦してみては。

やり方は丸い生地玉を手のひらで押しつぶし、真ん中をある程度平たくしたら、生地がたまっている端の部分を引っ張りながら伸ばしていきます。
水ぶくれみたいにガスがたまっている部分があったら、焼く時に破裂してしまうのでつぶしておきましょう。

マルゲリータのトッピング。

そのまま釜に入れると取り出せなくなる可能性があるので、キャンプなんかで使うアルミ製のシートにオリーブオイルを薄く塗って下敷きに使います。
限界まで生地を伸ばしたら、トマトソースを塗り、バジルの葉を置いてから、最後にちぎったモッツァレラチーズをちぎって均等に配置。

ボクはチーズが好きなのでさらにゴーダチーズを追加しました。

石窯は火力はめっちゃめちゃ強い。
バジルの葉なんかはすぐにこげてまう可能性があるから、トッピングする時に上からチーズをかけて、ガードしてやるといい感じに焼けるはず!

六角人
六角人
焼き上がりをイメージしながらトッピングするんが大事!

 

5:トッピングできたら速攻で窯にイン!

これでもう思い残すことはない、というぐらい具材を乗せたら速やかに窯入れすること。

さもないと具材から出た水分で生地がべちゃべちゃになってしまわれます。
生地を伸ばすところから、トッピング、窯入れまではなるべく手早くやっちゃいましょう!

窯入れしたら火加減がちょうどいいポイントを探してください。

窯の形状や大きさによって火の通り方はまったくちがってくるので、こればっかりは焼いてみるしかないっす。
ウチの場合は火に近い奥の方より、真ん中の方が火力が強いみたい。

写真のようにチーズが溶けてきていい感じ。

オーブンだと8分ぐらいかかるのですが、薪窯でやるとすぐに焼けてくるので目が離せません。
ピザ生地を回して、全体が均一に焼けるように。

六角人
六角人
窯の温度がしっかり上がってればだいたい2分弱ぐらいで焼けるで!
生地の縁に焼き目がついたら完成!

 

6:実食!!

焼き上がりはこんな感じ!

1枚目「マルゲリータ」

なにこれ。

めっちゃうまそうやん。

ピッツァと呼んでも過言なさそうやん。

外はカリッと焼けていながら、中も生地感はしっかりしてる。
具材とのバランスもなかなか。
初めて0から作ったにしてはかなり上出来なんちゃいますか!

7:バリエーション

1枚目の成功に気を良くしたので、色んな具材を乗せて焼いてみました。

2枚目「ツナコーンマヨ」

まさかの拡大写真を撮り忘れるという失態。すんません。
でも味は良かったです。

子どもめっちゃ好きそう。

3枚目「ベーコンエッグ」

トマトソースとゴーダチーズの上にベーコンと生卵を乗せて焼いてみました。
ベーコンがいい感じにカリカリ。
そして半熟玉子!

 4枚目「ウノフォルマッジ」

4種類のチーズのピザを「クアトロフォルマッジ」と言います。
蜂蜜かけて食べるとめっちゃ濃厚になってボクも大好きなピザです。
が、今日は2種類しかなかったので「ウノフォルマッジ」

やっぱなんかもの足りませんでした。

5枚目「デザートピザ」

クレープでチョコバナナってあるんだから、同じような感じでいけるやろーとやってみたら、思ってたんと違う!!

なんかグロテスク!!
でも、味はおいしかったです。

冷凍庫にあったバニラアイスクリームを乗っけると、熱冷たいJKが喜びそうなデザートになりました。

おまけ「ホイル焼き」

石窯のいいところはピザ以外にも何でも焼けちゃうところ。
ホイルで包んで突っ込んでおけば、5分ぐらいで肉でも魚でも野菜でもグリルできてしまいます。
焼きたてはシンプルにうまい!

そんな感じで思いついたものはどんどん焼いてやりましょう!

レッツピザパーリー!!

 

8:ピザを作りながら考えたこと

というわけで、0から始めるピザ作りドキュメンタリーでした。

やってみた感想としては
めっちゃおもろ楽しい!!

鍋パ、タコパなんてのはよく聞きますが
これからはピザパやね!!

しかも庭に石窯を作ったおかげで、思い立ったらすぐに本格石窯ピザが焼けてしまいます。

これはもう田舎の特権ですなぁ。

「なかったら自分で作ればいい」

田舎に住んでいるとこういう考え方が当たり前になってきます。

不自由で便利じゃないことをどれだけ楽しめるか。

生活しているだけで自然とクリエイティブな暮らしになってくるのは「何もないことがある」田舎だからこそ。
東京に住んでいると何もかもが用意されすぎていて創造性を発揮する余地がないんですよね。

考えたり生み出したりしなくても、ちょっと検索してボタンを押せば手に入る。
そんな便利すぎる生活は人間を退化させてしまうんです。

退化っていうのは、生きる力が弱くなること。
依存せずには生きられなくなること。

それってめっちゃ怖いこととちゃいますか?

 

9:今後の計画について

実際にやってみてわかったこと。

めっちゃ本気出せば100%自家製ピザが作れんのとちゃうか?

今回メインで使った材料を見直してみると

・小麦粉(強力粉/薄力粉)

駅前のスーパーで購入

自作の稲を米粉にして代用。

麦を栽培してみる。

・ドライイースト

駅前のスーパーで購入

自家製酵母に切り替え。

・ホールトマト缶詰/ニンニク/バジル

駅前のスーパーで購入

畑で栽培。

問題になるのはチーズとオリーブオイルぐらいかなぁ。

まあこれも、近所を探せば作っている人がいるかもしれないので、聞いてみよう。

 

というわけで、今後のテーマは

「100%地産地消ピザ」

ピザって生地の上に具材を乗せて焼くだけというシンプルさ故に、素材の味がはっきりと出る料理です。
地元の魅力を発信していくためにはぴったりなんちゃうかと。
泉佐野市は農作物だけでなく、漁港で毎日水揚げされる海産物も豊富だからピザのバリエーションは無限大!

大阪のド田舎で究極のピザが食える店、とか最強やんなぁ!
進捗状況は引き続きこのブログでお伝えしていきます。

まいどおおきに!

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