かくかくしかじか、一気に読み終えた。久々にマンガで泣いた。ちょっと自分の状況とかぶる部分もあって、すごく揺さぶられてしまった。厳しいから優しいんだな。https://t.co/SyTSPwvJa9
— 六角人@団長P (@rokkakujizo) 2016年4月30日
久々にマンガ読んで泣きました。
ホンマに。
東村アキコの自伝エッセイ漫画
作者のことは正直、あまり知りませんでした。
「海月姫」とか映画になってたし、他の名前を知っている作品もありました。
まだ、読んでないんですけど。
でも、マンガ大賞に選ばれたり友人界隈で話題に上ったこともあって、とりあえず買ってみたんです。
5巻で完結するし、休みの日に読むにはちょうどいいやって。
読み出したら止まらんかった
学生時代の作者と絵画教室の先生の出会いから、現代に至るまでの話。
泣きました。
セリフひとつひとつが自分に刺さりすぎて、ああこれはもうアカンわと。
勝手に感情移入しまくってしまって、クライマックスのページをめくった瞬間、全身が震えました。
後悔と感謝と悲喜交々が混じりまくった情念みたいなものが紙面からあふれまくっていて。
リアルな体験からくる圧倒的パワー。
やっぱマンガってすごい力を持ってるんだなー。
自分と重なる部分が多かった
ボク自身も大阪のド田舎から東京に出てきて仕事をしています。
なんとなく行っといた方がええやろ、ぐらいの気持ちで大学に入って、自分のやりたいことやりたいから東京に来ました。
東京に来てからの10年は本当に自分のため、自分を中心に、自分勝手に生きてきた人生だったと思います。
そのことに後悔はしていないし、その10年があったから今の自分があるのも事実。
でもそんな生活の中で色んな人の感情も無視してきました。
作品の中で地元を離れて暮らすことを先生に告げるシーンがあります。
「すぐに帰ってくるんだろ?」という問いに対して、作者は曖昧なその場しのぎの返答をします。
自分のついた
幼稚なウソが
じわじわと
自分の首を
締めていく
私は
グレーゾーンの
一番白いところを
拾って話すのを
やめられない
自分を守りたいから、よく思われたいから、その場で取り繕ったような言い訳が、実は他人を1番傷つける。
それを自覚しながらもやってしまう。
そしてそんなことも全部含めて、たぶん先生は許してくれるに違いない。
本当に自分勝手な考え方ですが、ボク自身も似たような時期がありました。
正直今もちょっとそういうとこある。
だからこそ余計に心をえぐられるような気持ちになったのかもしれません。
ネタバレになってしまうので、多くは書きませんが、ボクにも学生の時、人生が変わるぐらいお世話になった先輩がいます。
その先輩は今、大阪で病気と闘っています。
あんなに良くしてもらったのに、何もできない自分がいる。
悔しい。
そんな気持ちも、日々の仕事や遊びの中では忘れている。
人ってしょせんはそんなもん。
他人のことは他人だし、自分が1番かわいいんです。
クソみたいな人間の本性を受け入れつつ
じゃあ何ができるのか?
改めて考えるきっかけをくれた作品でした。