会社の後輩の話。
そいつは社会人5年目で、ぼちぼち会社の中でも中堅どころ。
そろそろ店長とか狙って欲しいなってポジションのやつです。
やる気もあるし、仕事にも真面目に取り組んでいる。
周りからの評価も悪くない。
でも、イマイチ突き抜けてない。
みなさんのまわりにもそういう人いませんか?
今回はその典型的な例を紹介していきます。
やる気があるからってやるとは限らないんだな
失敗してもちゃんとフォローはするから!
その日はめっちゃ盛り上がって。
これからどうなるのか楽しみにしておりました。
そして、次の日。
特に変化なし。
まあね、昨日の今日やしね。
で、1週間後。
特に変化なし。
もしかしてあの時話って夢だったのかしら。
あまりにも何の変化もないので、さすがに我慢できなくなって聞いてしまったんですよ。
するとここで衝撃的な答えが。
え、ちょっと。 何言っちゃってんの!
レールを引いてあげないと動けない人たち
やる気がないわけでもないし、サボってもいない。
むしろ真面目にやっているのに、なんかおもしろくない。
言い換えれば、こっちの予想をまーったく裏切ってこない。
だから全部お膳立てしてあげないと自分からは動けない。
放っておくと「どうして何もしてくれないんですか!」という態度になる。
そういう働き方してて、何が楽しいんかしら。
言われたことやるだけでも認められるのは新人のうちだけ。
店長をやろうってんなら、自分で仕事は作り出す。
「お客様に喜んでいただく」っていう目的ははっきりしているわけだから、それに向けて自分にできることを考えて実行していく姿勢がないとおもしろくないよね。
1番危ないのは自分がそういう状況に置かれているってことに気づいてないこと。
よくあるのが、上司も無意識のうちに便利なコマ的な存在として見ていて、仕事を振られる部下も期待されているものと勘違いして全面的に受け入れてしまう残念な状況。
実は何も新しいことは生み出していないのに、毎日の業務をこなすことだけで満足してしまっている、みたいな。
自分にも似たような時期はあった
ボクも今の仕事をやり始めて3年目ぐらいはめちゃめちゃ調子乗ってました。
たいしたこともやってないのにプライドばかりがでかくて。
そのくせ、何か問題があっても知らん顔している。
そんな最悪なヤツでした。
でも、上司のおかげでギリギリ踏みとどまることができた。
当時は怒られまくって心が折れるぐらいしんどかったけど、どん底を味わったおかげで自分の無力感に気づかされました。
自分はまだちょっと料理ができるようになった程度で、まだ何者にもなっていない。
みんなの助けでなんとかやれてるようなヤツが何調子乗ってんねん。
本当に仕事について深く考えるようになったのは、それからだと思います。
「自分が仕事を通してやりたいことは何か?」
料理がしたいだけなら家でやっとけって話。
自分が作った料理を食べていただいて、お客様に喜んでもらいたいっていうのが本当にやりたいこと。
さらに言えば、うちの店に来ればお客様もスタッフも元気になれるような空間を作ること。
それが、今の会社においてボクが目指す理想像。
目的のないがんばりは意味がない
飲食業って毎日のように営業があるし、拘束時間も長くてやることも多いので、1日働いていればなんとなくがんばったような気がしてしまうんですよね。
肉体労働だから1日立っているだけだったとしても体は結構疲れている。
まわりにもずっと動いている姿を見せていればがんばっている感は演出できる。
でもそれって作業しているだけであって、仕事はしてないんですよ。
作業=誰がやってもいい決まりきったこと。
仕事=常に変化する状況の中で、目的に沿った最高の成果を出すために考え行動すること。
がんばってるのに成果の出ない人の特徴はただひとつ。
がんばる方向があいまいのままなんとなく働いている。
目的もなくただ目の前のことをやっているだけだから、周りから求められる成果とはまったく違う結果になってしまいがち。
こんなにがんばってるのに全然評価されないって文句を言う前に
- チームが何を目指して動いているのか?
- 自分には何が求められているのか?
この2点を絶対に確認した方がいい。
さもないと、一生誰かにこき使われてるうちに人生終わってまうで。