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大阪(田舎暮らし)

地域活性化のために本当に必要なこと

ガイアの夜明け(06月16日放送) 『シリーズ 働き方が変わる 第10弾 “得意”で稼ぐ!

田舎に住んでいて一番困るのって、仕事だと思うんですよね。 特に僕の実家の周りなんてコンビニもなければ駅もない。あるのは山と川と田んぼと畑。そんなところです。 なもんで、ほとんどの人は農家か地区外まで働きに行かないと行けない。うちの親もそうだし、それが当たり前のことでした。

仕事がないなら作ればいいじゃない

今回のガイアの夜明けのテーマは新しい働き方について。内職の世界にスポットを当てた物でした。僕の中の内職のイメージって造花作りやパッキングなどの単純作業をひたすらやって1個1円にもならないってな感じ。でも今はネットの発展によりだいぶ様子が変わってきているみたいです。 1番の変化は「自分の得意なことをお金に換えられるようになった」ということです。 誰かから引き受けたり頼まれたりするのではなく、自分はこれができる、こんなことがしたい、というのが仕事につながるようになってきたんですね。仕事がないなら、自分で価値を生み出す方法を考えてお金を稼げばいいんだっていう発想の転換。

時間とパワーだけはめっちゃある

東京や大都会に比べればうちの田舎はたいした娯楽があるわけでもないし、どこに行くにも車がないと何もできない。することがないから時間はめっちゃあるんです。 そして、めっちゃパワフルな人が多い。僕が大阪から上京して思うのは、大阪人ってみんなすごくパワーがあって面白い人が多いのに、向ける方向や注ぎ込む場所が分からなくて持て余しているんじゃないか、ということ。 よくテレビで大阪のおばちゃんが出てきてご機嫌な姿を見せてくれますが、あの人ら仕込みでも何でもなく、普通にその辺で生活している人です。ご飯作って洗濯して買い物行ってたまにパートやって、みたいなおばちゃんがめっちゃ面白いわけです。 こんなすごい土地ないでしょ。これを生かさない手はない。

潜在能力を発揮できる場所作り

持て余している人がいるなら、あとは放出できる場所を作ればいい。ない物を作り出すより、元々ある物を掘り起こして磨いてあげる方が早いし確実ですよね。 やる気さえあれば、自分の能力を発揮できる場所は増えてきています。あとは、自分の中にある可能性に気付いてあげることができるか。そんなに難しいことではないです。自分が好きなこと、得意なことの中にヒントは必ずあるはず。 自分がやっていて気持ちいいな、と思えることを人が喜ぶ方向に向けてみる。自分では当たり前と思っていることでも、意外と他人にとっては珍しかったり、役立ったりすることは多いんです。喜ばれたり感謝されたら自分もうれしいし、もっとやってみたくなる。そんな好循環の中でお金がもらえるようになれば言うことなしですよね。 そのための手段の1つとして紹介されていたのが次のサイトです。 ハンドメイドマーケット minne(ミンネ) クラウドワークス どちらもネットを介して需要と供給をつなぐシステム。 minneは個人が作ったハンドメイド作品に自分で値段を付けて売ることができます。個人対個人の小さなコミュニティで行われていたことが、ネットと流通の発展のおかげで世界中とつながれるようになったんです。紹介されていた人も、子育てや家事をしながら自分のペースで作品を発表し続けていました。 クラウドワークスは依頼したい企業などが仕事を派注して、受ける側は自分でできることやりたいことを選んで応募することができます。物を売るというよりは、自分の持っている技術やアイデアで依頼をこなす、という感じです。

新しい地域産業のきっかけとして

ここからは想像の話になります。 個人でもこれだけ色々できるなら、集団でやってもまた面白いことになるんじゃないのかなーと。 うちの実家の周りにある空家を改装して、制作者が集まれる場所を作ってみる。そこは出入り自由で作業スペースやネット環境も整えてある。作業だけでなく、情報交換や世間話ができるよう談話室があって、どちらかと言うとそっちのがメインで。 1人でずっと作業していて行き詰まった時なんかは、ちょっとおしゃべりして気分を変えたり、新しいアイデアを生み出したり。地域のコミュニケーションの場所としても機能しつつ、お金も生み出せる場。今まで普通に山奥で生活していた住人が世界とつながることのできる場。資金も人脈もないけれどやる気だけはある人が可能性を追求できる場。 面白い人が面白いことを実現できる空間を作ったら、田舎だからこその価値が生み出せるんじゃないか。そんな中から地域の新しい産業が生まれてくれば最高ですよねー。 町おこしのために新しい産業を興したい、なんて話はちょいちょい聞きますが、結局は人なんですよね。面白い人がいて、活躍する場があれば、勝手に盛り上がってくるんです。だから、面白い人が面白そうなことができそうだな、と集まってくる場所を作ることが地域活性化の1番の近道なのではないでしょうか。