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店長営業日誌

「当たり前」なんかない!飲食店を続けていくために忘れちゃいけないマインド

今働いている店が、開店から丸4年が経ちまして。
立ち上げからずーっと関わっているボクとしては非常に感慨深いものがあります。

なんちゅーか、一緒に育ってきた感みたいなやつ。
開店から2年で約半分が閉店に追い込まれると言われてますからねー。
そら大変なことも多いですよ。

心休まる日なんてほとんどなかったけど、自分の家より長い時間を過ごしているこの場所を、ボクは何より大事に思っています。

 

当たり前になっていないか?

毎日営業をやっていて1番怖いのが、慣れてしまうこと。

作業に慣れは必要だけど、仕事は慣れたらあきません。
飲食業の1日は、出勤したら仕込みして、決められた時間に開店したら閉店までお客様を迎え入れて、片付けて帰る。

基本的にこの繰り返し。
慣れてくるとわりと何も考えずにこなせてしまう。
力の入れどころ抜きどころも分かってくるので、余裕も出てくる。

人間って怠け者なんで、余裕が出てくると楽な方に行っちゃいがちなんすよね。
最低限の労力でそれなりの結果。
可もなく不可もなくで毎日をやり過ごす。

まあ、こんな店はそのうち潰れますわな。

お客様だって毎日同じ人が来るわけじゃないから、同じようにやってるだけでいいわけないんです。
たとえ毎日来る人だったとしても、日によって体調も違うし、天気や季節も違う。
そう考えると、ひとりとして同じお客様はいない。

つまり、「当たり前」なんかない。
お客様に来ていただけるのは当たり前じゃない。
毎日、お店が開けられるのも当たり前じゃない。

 

初心を忘れない

オープンしてすぐの時なんか、全然お客様が来なくて。
1日1組のお客様がめちゃめちゃうれしかった。
この時の気持ちって忘れたらアカン。

このままじゃ潰れてしまうという不安を抱えながら、とにかく来てくださったお客様になんとか喜んで帰っていただこうと必死でした。

それをお客様が来ることが当たり前になってしまうと、忙しいことに文句を言うヤツが出てくる。
毎日満席でしんどいからもうちょっとお客が減ってくれたらいいのにって。

アホか、と。

めちゃめちゃがんばってやっとオープンした店にお客様が全然来ない時の惨めな気持ちわかってんのか、と。
そらね、満席でどうしてもお入りいただけない時はあります。
でも「今、満席なんで入れません」と断るだけなのか、「今、満席なんですけど、またお願いします!」と悔しがるのとでは気持ちの伝わり方も違うはず。

「当たり前」になった瞬間、お客様への感謝ってなくなってしまうもんなんです。

 

変化することを恐れない

色々なお店で勉強さしてもらったけど、繁盛してる店程、変化が激しいです。

常に新しいことにチャレンジしているから、行くたびに発見がある。
やっぱ、現状に満足したらそれで終わりなんやな。
完璧な店ってないのかもしれないけど、完璧を目指して変化し続けるって姿勢は持ち続けないと。

現状維持なんてできるわけないんです。
だって、周りは常に変化してるんだから。
社会の状況、お客様の好み、原材料の品質や値段、などなど。

たった1ヶ月でまったく違うことになる。
ここ数年の大きな変化と言えば、生肉の扱いが厳しくなったこと。
一部の業者がいい加減な対応をしたせいで、業界全体への見る目が変わってしまった。

自分たちの力だけではいかんともしがたい現実があった。
もし現状に満足して変化することを忘れていたら、時代の大きな流れに飲み込まれて潰れていたかもしれない。

変わらず店を開け続けるためにも、変わり続けないといけないんすな。

 

さいごに

さて、これから5年目の営業が始まる。

色々あるけど、やっぱりお客様が来てくれるのはうれしいです。
ずっと通ってくれている常連様とまだ来たことのない方々まで。
お会いできるのを楽しみに、毎日の営業をさせていただきます。

ボク自身、まだまだやし、お店自体ももっとおもしろくできるはず。
当たり前のことなんかない。
ちょっとした変化をおろそかにせず、日々進化!

まいどおおきに!